2つの名前
2つの名前
主任司祭 中村 信哉
先日、ある方から御ミサの依頼を受けた。はしり書きでうまく読めない。依頼を受けた時には、いくつかの質問をたびたびするようにしている。まず、その方が生きている方なのか、帰天された方なのかだ。そして、名前。私たちキリスト者は名前を2つ持っている。生まれた時に、両親が心を込めて一生懸命に考えて付けてくれた名前。それぞれに親の願いや希望がそこに込められている。同じ字を書いていても、読み方が違う場合もある。だから、〇〇さんですか?と確認すると△△ですと、違った答えが返ってくる。どう
ぞ、ふりがなを付けてください。お願いします。
もう1つの名前は、洗礼を受けた時に頂いた霊名である。御ミサの依頼の時だけでなく、死者が出た時にも、親や兄弟、親せきの方にたずねても意外と覚えていなかったり、間違えて覚えていらっしゃる方が多いです。どうぞ、自分の霊名はもちろんのこと、親、先祖、兄弟姉妹、親戚の霊名を今のうちに確認しておいてください。
先日、盛大にこの教会でも霊名のお祝いをして頂きました。ありがとうございました。これは大切な事だと私は思います。自分に与えられた聖人に興味を持ち、そのように生きようとつとめことができるからです。私の実家では、生れた日、つまり誕生日と霊名の祝日にもお祝いをしてもらっていました。そうする事によって、今までの歩みに感謝し、神さまとまわりの多くの人々に感謝する事ができるからです。皆さんのご家庭はいかがでしょうか?
今一度、自分自身、先祖の方々、親、兄弟姉妹の霊名を確認し、その方々のためにどうぞ祈ってあげてください。それはその方に対する感謝を表すのと同時に神様に感謝をすることにつながりますから。
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